川崎病とは 

乳幼児期に好発する原因不明の全身性血管炎です。
冠動脈病変を合併する場合があります。 

主要症状 

1. 発熱
2. 両側眼球結膜の充血
3. 口唇／口腔所見：口唇の紅潮、いちご舌、口腔咽頭粘膜のびまん性発赤
4. 発疹（BCG接種痕の発赤含む）
5. 四肢末端の変化（急性期：手足の硬性浮腫、手掌足底／指趾先端の紅斑、回復期：膜様落屑）
6. 急性期における非化膿性頚部リンパ節腫脹

の６つの主要症状のうち、経過中に5症状以上を呈する場合は、川崎病と診断します。

治療

重症度に応じて、

1. アスピリン+ガンマグロブリン（血液製剤）
2. ステロイド+アスピリン+ガンマグロブリン

※冠動脈病変を合併する場合やグロブリン不応例は高次医療機関へ搬送が必要となる場合があります。

治療後のワクチン

・生ワクチンは治療後6か月から接種可（追加治療した場合は9か月後から）

・不活化ワクチンは2か月後から接種可

文責：本間　英和