診療部 耳鼻いんこう科
診療案内
耳鼻いんこう科領域は聴覚・平衡覚・呼吸・嚥下・発声・嗅覚・味覚などに密接に関係しており、これらの機能の障害があると、日常生活の質に重大な影響をきたすことになります。
わたしたちは、耳鼻いんこう科領域一般の診療を行っています。
また、当院では非常勤医師のみの診察になっております。
以下に該当する患者さんの診療は承ることができません。
大変ご迷惑をおかけしますが、ご配慮のほどよろしくお願い申し上げます。
・入院加療を要する方
・手術加療を要する方
・生検(穿刺吸引細胞診を含む)を要する方
・身体障害者手帳申請書の記入
・レーザー治療や舌下免疫療法による花粉症の治療
金曜日の外来は紹介状・予約の患者さんのみとなります。
毎週金曜日は中耳炎の専門外来(非常勤医師)となっております。
手術適応のある中耳炎は下記内容で手術を行っております。
耳の手術
本来、正常な耳は骨の中にある蜂巣といわれる沢山の空間があり、その中に空気がいっぱい入っています。ところが、真珠腫や慢性中耳炎が長びくと、慢性化した病変が増悪し、高度になればなる程、その沢山の空間がすっかり病変により侵され占拠され、空気が入っていない、いわゆる患った難治性の耳となり、手術もだんだんと難しいものとなります。
このような複雑な耳に対して、真珠腫や慢性炎症病変を除去し、鼓膜だけを作る手術では不十分と考えています。これだけでは本格的に中耳に空気を取り戻すことはできませんので、すっきりしないばかりか再発の可能性も充分あります。
そこで当院ではもっと根本的に、外耳道・中耳を正常に近い形に再建し、中耳に空気をとりもどす全中耳再建手術(外耳道再建型鼓室形成術)を採用しています。
この方法は、異物である人工材料は使用せず、自分の耳から外見上ほとんど問題ない程度の一部の健康な骨や軟骨を採取し、これを細工して、外耳道や中耳を再建し、空気が失われた中耳を再度空気の入った正常な耳に戻す手術法です。
この外耳道や中耳を正常な生理的な構造に戻すという原則は、難治性の中耳炎術後症、癒着性中耳炎であれ、あらゆる外耳道および中耳疾患の手術に適応し、術後長期間にわたる再発の防止と良好な聴力が期待できます。
診療実績
当科の認定施設など
専門医研修施設(日本耳鼻咽喉科学会)