令和4年度 公立福生病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 74 35 69 142 203 379 635 1378 1156 335
当院では地域の中核病院として、幅広い年齢層の患者さんを診療しています。地域住民の高齢化を反映し、年齢階級で高齢者の割合が高い傾向は例年と変わりませんが、令和4年度は10~20代の若年層、40~50代の壮年層の受診が減少し、80~90代の高齢者が増加しているため、入院患者の高齢化に拍車がかかる傾向となりました。コロナ禍における健診、一般外来への受診行動の変容が、治療の遅れにつながらないように啓蒙活動に努めていきます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎手術なし 手術・処置等2なし 55 28.35 21.11 21.82 84.31
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 31 16.94 13.61 6.45 75.87
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 28 26.68 18.57 3.57 79.93
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし定義副傷病なし 23 7.91 8.94 0.00 73.52
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患手術なし 14 9.57 7.63 14.29 64.36
当科の主な診断群分類別患者数では、呼吸器感染症が最多となっています。このうちSARS-CoV2パンデミックによる新型コロナウイルス肺炎の受け入れについては、公立病院の使命として専用病棟を開設し、重症患者を含む多数の陽性者の診察にあたりました。並行して従来からの誤嚥性肺炎や指定難病である間質性肺炎についても可及的に対応してきました。また、肺がん、食道がん、胃がん、大腸がん、膵がん、肝がん、血液がん等の化学療法についても多数の症例を手掛けています。医師、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカ-等の多職種が地域の医療資源も活用しつつ、急性期から退院後の在宅療養に至るまで切れ目のないトータル・サポートを行っています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎不全手術なし 手術・処置1なし 手術・処置2なし 17 11.76 11.77 0.00 72.88
110280xx9902xx 慢性腎不全手術なし 手術・処置1なし 手術・処置22あり 14 8.14 8.05 0.00 70.14
110280xx97x00x 慢性腎不全その他手術あり 手術・処置2なし定義副傷病なし 14.23 - -
110280xx9901xx 慢性腎不全その他手術なし 手術・処置1なし 手術・処置21あり - - 13.82 - -
110270xx99x0xx 急速進行性腎炎症候群手術なし 手術・処置2なし - - 15.55 - -
各種腎炎の診断、治療から末期腎不全における代替療法(血液透析、腹膜透析、移植)にいたるまでの総合的な医療を実践しています。代替療法選択においては、共同意思決定(Shared Decision Making;SDM)の手法を用い、患者の自主性を重んじながら意思決定支援を行うよう力を注いでいます。移植のみは移植可能施設へ紹介をしますが、血液透析、腹膜透析、そしてそれらの代替療法を選択されない方における保存的加療の継続については当科ですべて行っています。血液透析におけるアクセスに関しては、作成後のトラブル減少を目指し、アクセスの選択(シャント、グラフト、パーマネントカテーテル)においてもSDMを重視し患者の意思を尊重し決定する、といった2点に力をいれています。そしてアクセス外来においては周辺の透析施設からの紹介患者をうけ、日帰りPTAはもちろん、普段の定期的管理を実施し、長期フォローも実践しています。
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全手術なし 手術・処置1なし 手術・処置2なし 70 25.77 17.54 5.71 77.24
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患経皮的冠動脈形成術 手術・処置1なし1,2あり手術・処置2なし 62 3.87 4.26 0.00 72.74
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患手術なし 手術・処置11あり手術・処置2なし 37 3.32 3.04 0.00 73.57
050130xx9902xx 心不全手術なし 手術・処置なし 手術・処置22あり 16 66.50 24.17 12.50 79.69
050030xx97000x 急性心筋梗塞、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置1なし 1あり手術・処置2なし定義副傷病なし 15 10.67 11.59 0.00 69.40
動脈硬化性疾患(虚血性心疾患、末梢動脈疾患)、心不全、弁膜症、心筋梗塞、不整脈、高血圧症、肺梗塞、静脈血栓症などの循環器疾患全般の急性期診断と治療を中心に行っています。
虚血性心疾患のカテーテル検査・治療件数、ペースメーカー植込み術件数はほぼ不変でしたが、急性心不全、慢性心不全の急性増悪による入院患者数が大幅に増加しました。心不全患者に対しては急性期治療と並行して心臓リハビリテーションを積極的に導入し、退院後に向けての生活指導を行い、心不全の自己管理の意識を高め、退院後の再入院の抑制を目指しています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害手術なし 手術・処置等2なし 12 5.75 6.13 0.00 0.00
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 6.05
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 13.61
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く)定義副傷病なし 9.48
030270xxxxxxxx 上気道炎 4.79
小児科の主な対応症例は①産科挙児への対応が引き続き必要であり、早産児、低出生体重児、新生児一過性過呼吸、低血糖等の新生児に対する入院加療、ならびに上位医療機関への連携を行っています。②各種食物アレルギー専門医の異動により、直接の指導・管理・負荷テストの実施が困難となっており、現在では受け口として機能し、必要時、上位医療機関への連携を行っています。③腎・泌尿器疾患に関しては外来・病棟において変わらず手厚い加療を行っています。ただしこちらに関しても令和5年度から医師の異動により、診療枠の減少が予定されています。④外来を中心に診療小児科の診療を行っておりますが、コロナ禍以来、ニーズが著増しており、受付を一時的に制限している診療枠があります。⑤5類扱いになったコロナウイルス感染症症例への外来・入院対応、ならびにワクチン接種を行っています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)ヘルニア手術 鼠経ヘルニア等 122 4.12 4.59 0.00 69.84
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 49 12.00 15.40 0.00 73.27
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む)等手術・処置等1なし 32 10.00 9.99 0.00 62.25
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)腹腔鏡下胆嚢摘出術等 30 4.67 6.07 0.00 58.03
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎、限局性腹腔膿瘍手術等手術・処置等2なし定義副傷病なし 30 8.10 8.94 10.00 74.63
当科では一般消化器外科、乳腺外科として良性疾患から悪性腫瘍まで幅広く治療を行っています。特に消化器治療(食道がん、胃がん、大腸がん等)は進行度に応じ、内視鏡治療から鏡視下手術(腹腔鏡、胸腔鏡手術)を基本にし、高度進行がんに対し開腹手術を行っています。腹腔鏡手術は合併症が少なく早期退院、早期社会復帰ができるため積極的に行っており、急性虫垂炎などの緊急手術においても腹腔鏡手術で行う体制ができています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む)人工関節再置換術等 103 15.91 20.14 0.97 68.29
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 靭帯断裂形成手術等 79 6.97 16.41 0.00 68.77
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 65 31.80 26.42 53.85 80.17
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む)腰部骨盤、不安定椎手術なし 手術・処置等21あり 51 3.16 2.62 0.00 76.35
070050xx97xxxx 肩関節炎、肩の障害(その他)手術あり 27 14.19 20.55 0.00 74.67
変形性股関節症、肩腱板断裂の疾患が多いのが当科の特徴です。高齢者や骨脆弱性骨折の患者が多くなっているなか脊柱管狭窄症の患者数も増加傾向となっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale0,1又は2 38 23.89 15.97 47.37 74.47
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷その他の手術あり手術・処置等2なし定義副傷病なし 25 22.60 10.14 16.00 77.88
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale0,1又は2 23 23.09 16.01 26.09 79.13
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 16 3.06 4.79 0.00 70.69
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血種(非外傷性硬膜下血種以外)(JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 15 30.93 19.58 46.67 71.13
前年に引き続き、最も多いのは脳梗塞、次いで頭蓋・頭蓋内損傷となっています。脳梗塞については「脳梗塞の患者数」を参照してください。頭蓋・頭蓋内損傷については、急性期の外傷は救急外来から入院となることが多く、また、慢性硬膜下血種は手術症例の中で一番を占めています。前庭機能障害(めまい)については、当院には耳鼻咽喉科の病床がないため、可能な範囲で脳神経外科の入院としており、耳鼻咽喉科の外来診察も受診できるよう取り計らっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 96 2.42 2.45 0.00 72.32
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 80 5.43 5.29 0.00 59.09
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 54 8.87 6.85 0.00 76.30
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 21 8.05 13.61 0.00 68.52
110070xx02xxxx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍 経尿道的手術+術中血管等描出撮影加算 20 7.65 6.89 0.00 76.80
当科では前立腺がんの疑い(PSA高値)に対する針生検は96件行いました。症例により、1泊または2泊で行っています。尿管および腎臓結石に対する内視鏡手術(TUL)は80件でした。結石手術は体外衝撃波における治療は終了となり、内視鏡治療をメインに行っています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし 14 3.00 3.02 0.00 42.29
120140xxxxxxxx 流産 2.45
120110xx99xx0x 子宮・子宮附属器の炎症性疾患 手術なし 定義副傷病なし 8.41
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 9.27
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 手術なし 10.62
比較的若年者の子宮頸部上皮内腫瘍(高度異形成~上皮内がん)患者は増加傾向にあり、子宮頸部切除術目的の短期入院が増加しています。その一方で妊娠する女性の減少により重症妊娠悪阻、切迫流早産といった妊娠合併症による入院患者数は減少しています。分娩数の減少により帝王切開患者も減少傾向にあります。自然流産患者に対しては身体的負担を避ける待機療法が主流となっており、手術目的の入院は減少しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片側 169 2.22 2.63 0.00 76.79
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 24 4.83 4.67 0.00 79.08
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり片側 5.18
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり片側 5.07
020200xx9700xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 5.80
白内障の片眼手術実施は169件で、片眼手術は日帰り、1泊2日、2泊3日、が選択可能となっています。令和4年度は2泊3日が主流でしたが1泊2日の選択も増加していました。両眼手術は4泊5日で行っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 28 9 8 7 11 7 1 8
大腸癌 19 25 33 14 41 5 1 8
乳癌 19 19 6 0 2 3 1 8
肺癌 3 1 2 15 1 4 1 8
肝癌 0 1 0 3 0 2 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院は5大癌において早期癌から進行癌まで幅広い進行度の患者さんがいます。特に高齢者が多く、コロナ禍での健診控えも影響して進行癌症例が多く、手術、化学療法、放射線治療を組み合わせた集学的治療を行っています。胃癌や乳癌では比較的早期の症例が多い一方で、検査が大変と思われている大腸癌で進行癌
が多いのが課題であり、2次検査が少しでも安楽に行えるように努めています。進行肺癌が多いのは健診の受診率を上げるだけでなく、地域をあげて喫煙習慣の減少に取り組む必要があります。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 9 16.11 61.22
中等症 44 19.57 76.50
重症 6 29.33 77.50
超重症 6 32.83 88.33
不明 0 0.00 0.00
高齢になるほど死亡原因として肺炎の順位が上昇します。また、重症化する頻度も増加します。当院のデータでも平均年齢が上がるほど重症度も上がり救命困難となる症例もしばしば経験します。高齢者では、基礎疾患として心不全、腎機能低下、認知症を合併している場合も多く、これらも治療困難の要因となっています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 121 29.62 77.03 43.08
その他 9 29.33 72.89 0.77
発症から3日以内の症例がほとんどですが、その中でも超急性期かつ重症例については、救急外来で受け入れた上で、積極的にtPA静注療法や脳血栓回収術を行っています。入院後は早期からリハビリや栄養科などの多職種参加による治療方針の検討を行っています。また、脳梗塞は、その背景に高血圧症や糖尿病などの生活習慣病や不整脈などが見られることが多く、総合病院である当院の利点を生かし、内科や循環器科と協力して診療にあたっています。急性期治療を終了したあとは地域包括ケア病棟を活用して退院調整を行うこともできますし、近隣の回復期リハビリ病院や療養型病院をご紹介することも可能です。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 18 1.50 8.83 0.00 74.89
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 12 1.83 7.25 0.00 72.25
K654 内視鏡的消化管止血術 11 1.36 14.18 0.00 74.64
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) - - - - -
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) - - - - -
消化器内視鏡センターでは、内科外科協力のもと、切除不能進行胆管癌に対する内視鏡的胆道ステント留置術、総胆管結石に対する内視鏡乳頭切開術および切石術、出血性胃潰瘍に対する内視鏡的止血術等が施行され良好な成績を収めています。
循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 56 2.13 3.11 0.00 72.45
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) - - - - -
K597-2 ペースメーカー交換術 - - - - -
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) - - - - -
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - -
冠動脈カテーテル治療(PCI)、閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患)に対するカテーテル治療(PTA)を積極的に行っています。さらに徐脈性不整脈に対してはペースメーカー植込み術を専門医が行っています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 112 1.05 2.01 0.00 69.56
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 52 0.98 2.52 0.00 59.56
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 38 2.11 8.26 0.00 71.03
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 25 0.36 2.76 4.00 40.40
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 22 2.00 8.64 13.64 75.32
一般消化器治療において侵襲の少ない腹腔鏡手術を主に行っています。特に良性疾患は疼痛の少ない腹腔鏡治療が適しています。早期がんに対する臓器温存の為の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)等、消化器では内視鏡治療から腹腔鏡手術、開腹手術を進行度のエビデンスにあわせ積極的に行っており、乳がん手術では根治的かつ美容にもは配慮した乳房温存手術を中心に、進行度に応じた治療戦略を患者さんと一緒に考えています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 155 1.92 14.28 5.16 70.46
K080-41 関節鏡下肩腱版断裂手術(簡単) 81 1.72 4.19 0.00 68.36
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 47 3.06 22.62 31.91 76.91
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 32 4.59 26.78 65.63 82.09
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 28 2.64 14.07 3.57 71.50
当院の特色である人工関節置換術、関節鏡視下腱板断裂手術と二次救急病院であることから骨折観血的手術が多くなっています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血種穿孔洗浄術 23 1.87 20.65 17.39 79.52
K178-4 経皮的脳血栓回収術 10 3.60 43.80 80.00 76.40
K1781 脳血管内手術(1箇所) - - - - -
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
K1643 頭蓋内血種除去術(開頭)(脳内) - - - - -
前年同様に外傷性慢性硬膜下血種に対する穿頭術が最も多くなっています。一般外来からの入院に加え、近隣病院からもご紹介いただきます。基本的には即日手術を行い、2週間程度で退院とします。経皮的脳血栓回収術はtPA(血栓溶解療法)無効例やtPA非適応例に行います。その他、件数は多くありませんが、脳腫瘍摘出術、脳動脈瘤クリッピング術、コイル塞栓術、頸動脈内膜剥離術、ステント留置術、バイパス術、微小血管減圧術なども行っています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 82 1.02 3.68 0.00 58.88
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 52 0.87 5.29 3.85 66.35
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 45 1.56 7.27 0.00 78.04
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 30 1.00 7.30 0.00 73.90
K8412 経尿道的前立腺手術(その他) 13 3.54 9.85 0.00 75.00
尿管および腎臓結石に対する内視鏡手術(TUL)では、尿管への負担が少ない細径の尿管鏡を使用しています。膀胱がんに対する内視鏡手術(TURBT)ではアラグリオ内服を併用する方法で光線力学診断を併用した経尿道的膀胱腫瘍切除術(PDDーTUR)も行っています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K867 子宮頸部(腟部)切除術 13 1.00 1.00 0.00 43.23
K9091ロ 流産手術(妊娠11週まで)(その他) - - - - -
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) - - - - -
K861 子宮内膜掻爬術 - - - - -
K867-3 子宮頸部摘出術(腟部切断術を含む) - - - - -
子宮筋腫や子宮腺筋症などの良性疾患は薬物療法の選択肢も増え、手術が回避される症例が増加しています。一方で比較的若年者の子宮頸部上皮内腫瘍(高度異形成~上皮内がん)の患者は増加傾向にあり、子宮頸部切除術は増加しています。分娩数の減少による帝王切開術の減少、自然流産患者の待機療法の増加により、流産手術の減少もみられます。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 190 0.32 1.22 0.00 77.05
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) - - - - -
K2682イ 緑内障手術(流出路再建術)(眼内法) - - - - -
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) - - - - -
K2682ロ 緑内障手術(流出路再建術)(その他のもの) - - - - -
主要手術では水晶体再建術(眼内レンズ挿入する場合、その他のもの)が主流となっています。緑内障発作後など初回手術では眼内レンズを挿入しなかった場合や
、縫着レンズを挿入した場合などがありました。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 2 0.05
異なる 12 0.27
180010 敗血症 同一 6 0.14
異なる 8 0.18
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0.00
異なる 3 0.07
180040 手術・処置等の合併症 同一 9 0.20
異なる 2 0.05
播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血症は、しばしば重症感染症に続発し多臓器不全となることも多い重篤な病態です。当院ではアフェレーシス治療(血漿交換、血液吸着療法等)を含む集学的治療にて万全の対応をしています。
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