外来診療・各部門のご案内

医療技術部 診療放射線技術科

診療放射線技師とは

多くは医療機関において放射線(一部放射線を使用しない装置もあります)を駆使して、検査、治療を業務としています。国家資格。

診療放射線技術科の目標と現状

・地域機関施設として、安心で安全な医療の提供。
・患者様の側に立った医療の展開と接遇の実施。
・最先端の医療機器を駆使した、診断能の高い検査、画像の構築、および放射線治療。
・各専門技師、認定技師によるハイレベルな検査環境の構築。
・論文・学会等における積極的投稿、発表の推進。

業務内容

X線単純撮影検査

<検査方法/目的>
一般撮影とも呼ばれ、撮影部位は胸部、腹部、頭部、腰椎、肩関節、手、足など全身に及びます。人体は、骨、筋肉、軟部組織、脂肪、空気などで構成されており、堅い部分(骨、筋肉)、柔らかい部分(脂肪、皮膚)など、組織によってX線の透過(通過)が異なります。それによって白い部分、黒い部分に分けてフィルム上に表示します。骨などはX線が透過(通過)しにくいため、写真上白く写りますが、脂肪などは透過(通過)しやすいため、写真上黒く写ります。平成20年10月に開院後、一般撮影装置はFPD方式の装置を導入し、より少ない放射線量で撮影でき、身体に優しい検査を実現しております。

<検査準備>
撮影する目的によりますが、一般的に衣類(ボタン、厚手の生地、下着等(ホック、金具)に金属類があるものは外して頂き、専用の検査着を着用して頂きます。撮影の目的(部位)によってはそのまま撮影できる場合もありますので、現場の技師に従ってください。

乳房X線撮影検査(マンモグラフィ検査)

<検査方法/ 目的>
乳房を撮影する専用装置で、乳房を圧迫板と呼ばれる板で挟み、乳腺を広げるようにして撮影します。乳房は主に乳腺と脂肪で構成されています。乳がんは乳腺から発生するために、乳腺がよく見える写真を撮る必要があります。乳腺を挟むのもこの理由から来ています。乳腺撮影は早期乳がんを発見するためには有意義な検査で、乳がんの罹患率を下げるために国も積極的に取り組んでいます。撮影に関しては、当院では専門の試験に合格した技師だけが撮影を行い(現在5名)、常に高いレベルの検査を行っております。また、それを裏づける施設認定も平成19年3月に最高判定のA認定を獲得しております。平成21年6月には、マンモトームを導入いたしました。マンモトームとは、乳腺をX線撮影しながら、病気の疑いのある部位に針を刺し、組織を吸引して調べる方法です。針を刺す際には局所の麻酔をして行うので、痛みはほとんど感じません。検査時間は30分から1時間程度で終了いたします。

<検査準備/着替え等>
乳房の組織を1mmの100分の1程度の細かさで撮影するために、上半身は何もつけずに撮影します。

パントモ撮影

<検査方法/ 目的>
歯または歯の周囲を撮影する専用装置です。一般的に歯科クリニックなどにもあり、歯、下顎骨、上顎洞、顎関節の状態を観察します。撮影は数分で終了します。さらに歯科矯正などの際の定位撮影もできる装置となっています。

<検査準備/ 着替え等>
歯または歯の周囲を撮影するために、顔面、頭部に金属類がなければ撮影できます。撮影は立位(または座位)で行います。着替えは必要ありません。

骨密度測定検査

<検査方法/ 目的>
骨の密度を測る検査で、主に骨粗鬆症の診断に用いられます。当院の装置はDXA法(二重エックス線吸収測定法)という方法で測定を行っています。エネルギーの違う2種類のエックス線を使用することにより、骨をほかの組織と区別して測定します。通常は腰椎正面で測定していますが、年齢によっては大腿骨頚部を測定する場合もあります。さらに、この装置は内臓脂肪なども測定できます。

<検査準備/ 着替え等>
検査する場合は、腰椎で測定する場合と、股関節で撮影する場合があります。着替え等はその際により異なりますので、現場の技師の指示に従ってください。

X線透視検査(消化管検査)

<検査方法/目的>
透視検査とは、X線を出しながら、モニターで画像を観察しながら行う検査で、主に消化管、整形外科、泌尿器などの領域で行います。FPD搭載装置を使用しています。

<検査準備/ 着替え等>
検査によって若干異なりますが、基本的には専用の検査着に着替えて頂きます。以下に代表的な検査をご紹介します。

○胃Ⅹ線検査
胃のⅩ線検査は、バリウム(硫酸バリウム)という経口用の造影剤を用いて検査を行います。バリウムを150cc程度飲んで頂き、身体を回転しながら撮影していきます。撮影枚数は10~20枚ぐらいで、検査時間は10分程度です。飲んだバリウムは便となり排出されます。検査は入院の必要はなく、外来で行います。

○大腸X線検査
肛門側よりバリウムと空気を注入して、大腸全体を撮影していきます。撮影は、大腸の壁にバリウムを付着させるために、身体を回転させて頂きます。時間は20~30分です。

血管造影検査

<検査方法/目的>
血管造影は、検査目的となる血管にカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、造影剤を注入しながらX線にて連続撮影します。また、検査だけでなく、血管内に挿入したカテーテルを用いて、身体に負担の少ない血管内治療(IVR)も行っています。血管造影検査では、血管の形態や血流の状態を知ることができます。血管の内腔が狭くなっている場合(狭窄)や詰まっている場合(閉塞)、拡張している場合(動脈瘤)や血管壁が破れて出血が起こっている場合などの診断には欠かせない検査です。また、がんなどの悪性腫瘍に対しても、その拡がりを見たり、血管腫などの良性腫瘍と鑑別したりするためにも応用されています。また、大きな手術をする前に、附近の血管がどのように走っているかを確認するために血管撮影をすることも少なくありません。検査だけではなく、血管内に挿入したカテーテルを用い、血管拡張術(狭くなった血管を広げ拡張・再開通させる治療法)や動脈塞栓術(塞栓物質を注入して、出血を止めたり、病変部を治癒させる治療法)など、治療を目的とするIVR(検査と同時に治療を行う方法)も行っています。当院の装置は平成20年10月に導入し、最新の装備を備えた装置で、高画質、低侵襲性の検査を実現しています。検査時間は目的にもよりますが、概ね1時間~3時間程度です。

<検査準備/ 着替え等>
検査においては、入院が必要となります。また、検査後も一定時間の安静が必要です。

CT検査

<検査方法/目的>
CTとは(ComputedTomography:コンピューター断層撮影)の略称で、X線を利用して人体の主に輪切り(横断像)の画像を得る検査です。当院で使用している64列MDCT装置は、何断面も同時に撮影できるため、より鮮明な画像が短時間で撮影できます。撮影した画像を元に、コンピューターを駆使して立体的に観察することも可能です。CT画像は身体の内部構造を詳しく調べることができます。正常な状態から何らかの構造の変化で病気を発見します。血管や病巣を分かりやすくするために、造影剤を静脈に注入し撮影する場合もあります。この造影剤は副作用を発症する場合があります。

<検査準備/着替え等>
CTの検査は、全身を対象にします。頭部は頭部、顔面に金属類がなければ結構です。(ピアス、ヘアピンなどを外します) 胸部、腹部などは下着の金具、シップなどを外します。また、造影剤を使用する場合は食事の制限があります。

MRI検査

<検査方法/目的>
MRIとは、Magnetic(磁気)Resonance(共鳴)Imaging(画像)の略で、X線などの放射線を用いない画像検査法です。磁気と電波を使って、身体の横断像だけでなく、縦断像や斜めに切った像など、どんな方向の断面でも撮影し、画像化します。当院では、国内最高磁場である3.0T(テスラ:磁石の強さを表す単位)MRIを導入して検査に当たっています。検査時間は部位と撮影方法によりますが、概ね10分~30分程度です。MRI装置は、その周りを強い磁場で覆われています。そのため、金属(磁性体)を中に入れることができません。検査の前には必ず金属チェックを受けていただきます。また頭部、心臓などに、ステントなどのように人工物が入っている場合も、慎重に検査を進めなければなりません。そのため、検査の前は数回ほど金属のご質問を含めたお話があるかと思いますが、安全に検査を進めるためにご協力をお願いします。また、体内に金属がある患者さんは検査の際に申し出てください。

○禁忌事項
①  頭の手術、心臓の手術などで体内に金属のある方は申し出てください。大きな事故につながる可能性があります。(場合によっては検査ができない場合があります。)
【例】脳動脈クリップ、神経刺激装置、人工内耳、ペースメーカー、植込み型除細動器、ステント、入れ歯(磁性体)、エキスパンダー(皮膚拡張器)、磁性体避妊具(IUD)など
②  金属類や磁気製品などは検査室に持ち込めませんのでご注意ください。
 【例】ヘアピン、ネックレス、イヤリング、めがね、携帯電話、補聴器、カラーコンタクト、義足、義手、義眼、入れ歯
③  刺青がある方は原則検査出来ないことがあります。詳しくは担当者にお尋ねください。

<検査準備/着替え等>
基本的に、専用の検査着に着替えて頂きます。

CT・MRI造影剤副作用と造影剤血管外漏出について

<造影剤副作用>
病気の存在診断や質的診断をより正確に行うために、造影剤というお薬を静脈に注射をいたします。造影剤は安全性の高い薬ですが、患者様によっては体に合わない場合もあります。それを副作用と呼びます。

■副作用の種類

① 軽度副作用

→吐き気、動悸、かゆみ、発疹などで、基本的には様子を見て、治療はしません。
起こる確率は100人に3~4人程度です。

② 中度副作用

→①の症状が続き、軽度な治療が必要なもの。

③ 重度副作用

→呼吸困難、意識障害、血圧低下などです。このような副作用は治療が必要となります。後遺症の残る可能性があり、ときに入院、手術が必要で後遺症が残る場合もあります。病状、体質によっては死亡する場合もあります。

④ 遅発性副作用

→検査数日後(1週間ぐらいの間)に、吐き気、嘔吐、じんましん、頭痛などが起こることがあります。

※造影剤を注射する時、体が熱くなることがありますが、注入の刺激によるもので心配はありません。
※検査後、または帰宅後、お気づきの点がありましたら受診科までお問合せください。

<血管外漏出(造影剤注射時の血管外への漏れ)>
造影剤を使用する際には、腕の血管より注入します。注入には十分注意して行っておりますが、患者さまの体格、年齢等で血管の状態も様々であり、注入中に漏れる場合(1000人中3~9人)があります。漏れる量にもよりますが、軽度から重度の症状を示すことがあります。症状により適切な処理を行いますが、まれに漏れた箇所を手術する場合もあります。
当院では副作用、血管外漏出発生の場合、処置に関して万全の態勢を整えております。

核医学検査

<検査方法/目的>
核医学検査は、RI(Radio Isotope ラジオアイソトープ:放射性同位元素)とも呼ばれています。放射線(γ線)を放出する少量のRI薬剤(放射性医薬品)を静脈から注射し、体内から放出される放射線を検出し、体の中の様子を画像化することにより診断を行う検査です。RI検査は、体内に極微量の放射線(γ線)を放出するアイソトープを含んだ薬剤(放射性医薬品)を投与し、体内から放出される放射線を検出し、画像化することにより診断を行う検査です。体の中の病巣や臓器の状態を調べることができます。投与された薬剤は速やかに体の外に排出され、放射能の量はX線による他の検査とほぼ同等で、人体にはほとんど影響はありません。当院では、平成21年5月よりSPECT/CT装置を導入しました。呼び名の通り、これは従来の核医学の装置にCTを付加させた構成となっています。核医学検査で得られた画像とCTの画像を組み合わせる(fusion-image)ことで、病変部の同定がより正確にできるようになります。また、CTのデータを用いて補正を行うことで、より正確な画像を求めることができます。

放射線治療

<検査方法/目的>
○放射線とは、光の仲間の電磁波(紫外線より波長が短いもの)や、高速の粒子(電子・陽子や中性子)をいいます。 一般に放射線治療で用いられている放射線は、ご存じのように、レントゲン撮影で用いられているエックス線と性質は同じですが、その放射線を数十倍の高レベルで用いることによって、照射された細胞を殺します。その作用をガンやその他の病気の治療に利用しているのが放射線治療です。

○放射線照射の方法
放射線治療の照射方法には、体の外部から照射する体外照射や、体の内部から照射する小線源治療等が有ります。当院ではおもに体外照射を行っており、装置としてリニアック(直線加速器)を用いています。これは真空にした加速管に電子を放出し、加速させ、金属ターゲットに当てることにより、エックス線を発生させ使用する仕組みです。ターゲットに当てず、電子をそのまま利用する電子線治療も行われることが有ります。

学会・研究会等 参加実績

学会発表実績

学会・研究会等座長実績

研修会等講師実績

スタッフ