外来診療・各部門のご案内

医療技術部 臨床検査技術科

臨床検査とはなんですか?

臨床検査とは、患者さんから得られた検体(血液、尿、便などの排泄物、分泌物、穿刺液および細胞・組織の一部)、あるいは患者さん自身を対象とし、種々の方法を用いた検索により、診療に必要な情報(検査結果)を提供することです。
臨床検査の中心となるのは、臨床検査技師と呼ばれる、臨床検査に関する知識を有する技師であり、当院では23名のスタッフ(医師4名と嘱託職員を含む)で臨床検査に関する処理を行い、検査結果を提供しています。

どんな検査がありますか?

臨床検査は、患者さんから得られた検体を用いた検査(検体検査と呼んでいます)と、生理機能検査(一般的に生理検査と呼ばれています)の2つに分けられます。
検体検査は、①生化学・免疫学的検査、②血液学的検査(血液検査)、③一般検査、④輸血検査、⑤細菌検査、⑥病理検査の6部門で、⑦生理機能検査(生理検査)を含め、全部で7部門の検査があります。

臨床検査技術科各部門紹介

1. 総合検査受付・・・2階24番

① 業務内容
・採血の受付
・生理機能検査受付
・各種ご案内
② 特徴
臨床検査科総合受付では、採血と生理機能検査の受付を行い、患者様を採尿・採血・生理機能検査室へご案内しています。

2. 採血室

【業務内容】
・外来採血業務
・出血時間検査
・採血管準備
【特徴】
外来患者様の採血を行い、隣接する検査室に検体を迅速に搬送することで、臨床への迅速な検査報告体制を構築しています。また、予約依頼分の採血管を前日に準備して気送管にて配布することで、各病棟の入院患者様に対しても迅速な検査ができるように努めています。

3. 検体検査室

① 生化学・免疫血清検査

【業務内容】
・生化学・免疫血清検査
・腫瘍マーカー関連検査
・各種ホルモン検査
・各種感染症検査
【特徴】
生化学・免疫検査では、迅速検査をモットーに、自動分注機や自動分析装置に接続した検体搬送ラインを導入。
また、精度管理の意識を向上させ、臨床への安定したデータの迅速報告体制を構築し、外来での診療前検査に対応しています。腫瘍マーカーおよびホルモン検査などの迅速検査も行っています。
感染症検査では、B型・C型肝炎などの検査を緊急検査として対応しています。

② 血液検査

【業務内容】
・血球計数算定検査
・血液像検査
・凝固・線溶検査
【特徴】
血液検査では、血球計算装置と標本作製装置を搬送ラインで接続し、赤血球・白血球・血小板のなどの血球計数算定を行い、標本作成後形態検査を行っています。血液の止血機能を検査する、凝固・線溶検査も行っています。

③ 一般検査

【業務内容】
・尿検査
・糞便検査
・穿刺液検査
【特徴】
一般検査では、腎臓および膀胱の病気を検索するため、尿定性装置と尿沈渣分析装置を使用して検査を行っています。また、消化管からの出血を検査する便潜血検査も行っています。

④ 輸血検査

【業務内容】
・血液型検査(ABO式・Rh式)
・不規則抗体スクリーニング
・交差適合試験
・自己血輸血
【特徴】
血液型検査(ABO式・Rh式)、不規則抗体スクリーニング検査、交差適合試験等の検査を行い、院内における輸血医療が安全かつ適正に行われるように、輸血用血液製剤の発注、保管管理、また自己血輸血製剤の保管管理を行っています。

⑤ 細菌検査

【業務内容】
・グラム染色・抗酸菌染色結果の迅速報告
・一般細菌・嫌気性菌培養・同定
・薬剤感受性試験(一般細菌のみ)
・O157大腸菌スクリーニング検査
【特徴】
細菌検査では、自動細菌検査装置および自動血液培養装置を導入し、迅速で的確な検査報告に努めています。また、院内感染対策にも積極的に取り組み、週報・月報を通じて各種多剤耐性菌の分離状況の情報伝達や監視培養も行っています。

⑥ 病理検査

【業務内容】
・病理組織診断および細胞診断
・病理解剖
・病理組織標本作製(特殊染色、免疫染色を含む)
・細胞診スクリーニング
【特徴】
当院病理検査室における病理診断業務は、4名(常勤医1名、非常勤医3名)で行っています。迅速かつ的確な診断を目標として、高度な診断水準を支えるため、最高の標本作製を意識しつつ、高い技術レベルを身につけようと日々努力しています。

⑦ 生理機能検査

直接患者さんの身体にふれて検査する生体検査をまとめて、生理機能検査と言います。当院では主に、心電図検査(標準12誘導、ホルター心電図、運動負荷心電図)、呼吸機能検査、超音波検査(腹部、乳腺、甲状腺、心臓、頸部血管)、脳波検査、針筋電図検査、神経伝導検査、誘発電位検査、血圧脈波検査、聴力検査(気導聴力検査、骨導聴力検査、チンパノメトリー、レフレックス、耳鳴検査、語音聴力検査)、尿素呼気試験、呼気一酸化炭素濃度検査などを行っています。

■心電図検査(標準12誘導)
心臓が動くときに発生する電気的な興奮を波形として記録したもので、動悸や脈の乱れ、胸の痛み、失神などの心臓の病気の診断を行うための検査です。また、入院時や手術前にも行われる検査です。
ベッドに仰向けに寝てもらい、手足に4個、胸に6個の電極をつけて検査します。

■ホルター心電図
日常生活における心電図の変化をみるために、携帯可能な専用レコーダーを用いて、24時間の連続した心電図を記録する検査です。
日常生活での不整脈や狭心症の出現、無自覚の発作、睡眠中の発作の検出を目的としています。

■運動負荷心電図
マスター2階段法は、2段の踏み台を年齢、性別、体重から決められる回数の昇り降りをしてもらい、運動前後の心電図を記録します。
トレッドミル検査は、電動式で動くベルトの上で歩行またはジョギングを行い、心電図や血圧にどのような変化が起きるかをみる検査です。主に狭心症や虚血性心疾患の診断のために行われます。

■呼吸機能検査
肺の大きさや働きを調べる検査です。肺機能障害の早期発見、病気の診断に役立つ検査です。また、手術前にも行われます。
筒状のマウスピースを口にくわえて、鼻栓をして行います。かけ声に合わせて息を吸ったり吐いたりします。

■超音波検査
身体にゼリーを塗って超音波をあて、各臓器から反射してくる音を捉えて画像にし、その位置や形、性状などを調べる検査です。
腹部(肝臓、膵臓、胆嚢胆管、腎臓、脾臓、膀胱など)、乳腺、心臓、頸部血管、甲状腺などの領域を検査します。腹部では、臓器の大きさや性状、腫瘍や結石の有無などを調べます。乳腺・甲状腺では、腫瘍の有無や乳腺・甲状腺の状態を検査します。心臓では、心臓の機能が正常かどうか、弁の開閉状態や、血栓の有無などをみます。頸部血管では、動脈硬化や血栓の有無、プラークの評価をします。

■脳波検査
脳の活動状態や発達状態などを調べる検査です。脳の電気的な活動を頭の表面から記録します。てんかんやけいれん、意識消失、脳梗塞、外傷後など様々な場合に検査します。頭部に約20個の電極をクリームで固定し、ベッドに仰向けになり検査をします。

■神経伝導検査
手や足を電気で刺激して、その刺激が神経を伝わる速さなどを調べます。手足のしびれや筋力の低下などの時に検査します。末梢神経障害の有無や障害部位を診断することができます。

■誘発電位検査(聴性脳幹反応)
耳から音刺激を加えて、その刺激が脳の聴覚中枢へ適切に伝わるかどうか調べます。聴覚障害の精査や、脳死判定などに有用です。

■血圧脈波検査
両手足に血圧計を巻き、心電図や心音図と一緒に血圧を測ることにより、下腿の動脈硬化や血管のつまりの有無を調べる検査です。

■聴力検査
人間の耳に最も聞こえやすい周波数の音を中心に、125Hz~8000Hzまでの7種類の純音を用いて聞こえる最小限の音を測定します。気導聴力検査、骨導聴力検査、チンパノメトリー、レフレックス、耳鳴検査、耳管機能検査、語音聴力検査などがあります。

■気導、骨導聴力検査
気導聴力では、両耳にレシーバー(ヘッドホン)を装着してスイッチボタンを持っていただき、片方ずつ音が聞こえたらスイッチを押して検査します。骨導聴力では、検査側の耳には耳の後ろの骨に骨導端子という専用の機械をあて、音を振動させて伝えていきます。気導聴力は、客観的に聞こえの程度を調べて、聴力障害の有無や原因を検査します。骨導聴力では、障害の原因部位(難聴の種類)を調べます。

■チンパノメトリー
耳栓をして、外耳道の圧力を変化させて、音の伝わり方の変化を測定する検査です。鼓膜の状態を調べます。

■レフレックス
大きな音を聞くとき、通常は鼓膜が破れない様に動きます。その反射を調べる検査で、耳栓をして行います。

■耳鳴検査
耳鳴りの音の種類や高さ、耳鳴りの大きさを調べる検査です。

■耳管機能検査
この検査は、唾を飲み込むと開いて閉じるという耳管の機能を利用した検査です。鼻と耳に検査器具をあてて、唾を飲み込みます。鼻につけた器具から音が出ており、その音を耳につけた器具で拾う検査です。耳管狭窄症や耳管開放症の検査です。

■語音聴力検査
言葉の聞き取りの検査が、標準語音聴力検査です。決められたひらがなを、ばらばらの順序で様々な大きさで聞かせ、患者さんは聞こえた言葉を検査用紙に記載します。その正解率を計算します。コミュニケーションの障害を推測できる検査です。

■尿素呼気試験
ピロリ菌が持つウレアーゼにより、胃の中の尿素はアンモニアと二酸化炭素に分解され、呼気中の炭酸ガスとして排泄されます。この原理を利用し、検査薬(13C-尿素)服用前後の呼気を採取し、ピロリ菌の感染の有無を調べる検査です。

■呼気一酸化炭素濃度検査
呼気中に含まれる一酸化炭素の濃度は、1日に吸うタバコの本数に比例すると言われており、呼気中に含まれる濃度を測定することにより、簡便に被験者の喫煙状況を検査することができます。

臨床検査実績

当科の認定施設など

施設認定(日本臨床細胞学会)

臨床検査スタッフ